
行橋市上津熊 | 名門出身の若手パン職人による進展が行橋で話題沸騰中!『Villaggio Libero』
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『Villaggio Libero』

今年の5月に開店したとは思えないほどの盛況ぶりを連日見せる、行橋の『ヴィラッジオ リベロ』。スタッフの人数体制も充分で、早くも名ベーカリーの風格を漂わせる……なんて思っていたら、店主の米原賢祐さんは「いや、人数が少ないと僕がきついんで。多い方がいいなって」と柔和に笑う。

「壁に向かって仕事をするのは性格に合わない。お客さんの顔が見たいんです」と、店内とキッチンはシームレスに繋がった空間に。調理中もパンを求める人々の様子が視界に入り、「モチベーションアップにもなる」と米原さんは話す。


国産小麦を4種配合した、人気No.1の『明太フランス』(518円)。糸島の漁港から仕入れる2種の明太子を合わせたペーストは粒が大きく、辛味も強め。旨味のために使用した出汁が良いアクセントにまた、8時間かけて炊いた自家製のあんこが主役の『つぶあんパン』(248円)、見た目は小ぶりながら、薄皮の中にたっぷり詰まったあんこによりずっしりとした重みが感じられる。自家製ベーコンを作るのに10日間かかるという『パニーニ』(440円)は、米原さんが訪れたスペインのベーカリーからインスパイアされたもの。外はバリッ、中はモチッの食感で、「美味しいトマトなどを見つけた時だけ出しています」とのこと。

米原さんがパン屋への道を志したのは25歳の時。東京のクライミングショップで働いていた米原さんは、名店として広く知られる『パーラー江古田』が通勤途中にあったこともあり、「自分もパン屋やってみようかな」と考え、故郷の福岡へ。そこで「家の近所だったから」と『ナガタパン 箱崎店』の扉を叩くが、待っていたのはなかなかの激務。「仕事のスピード感に慣れなかった」と言いつつも、28歳の時には全ポジションを担えるようになっていた。そしてイベントで知り合った『パンストック』のオーナー・平山さんから「ウチ来ない?」と声を掛けられ、仕込み、キッチン業務、窯担当などを経て、3年後には店を任せられる存在へと成長していった。
その後、独立を目指してイタリア、フランス、ドイツ、スペイン、タイ、インドネシアなど、2カ月弱の料理修業へ。各国で趣味の釣りも楽しみつつ、帰国後に34歳で地元・行橋に店を開業した。「無添加とかは当たり前なのでいちいちうたわないですが、素材は絶対にケチらないように」と、作るパンはいずれもこれまでの経験が凝縮されたものばかり。「チラシを配っただけだった」と言うが、開店初日から大繁盛で、すでに地域にとってなくてはならない店になっているようだ。「食に興味のある人たちが入ってきてくれた」というスタッフの働きぶりも活気があり、近い将来、米原さんのように後進が独立してまた新たな名店を作る日も遠くない? 「理想は僕が店を出ていきたい。長崎に行って、釣りをしながらゆっくりとパン屋がやりたいんですよ」と、米原さんはまたも少年のように笑うのだった。
店舗情報
- 店舗名
- 『Villaggio Libero』
- 住所
- 行橋市上津熊57-3
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 電話番号
- 0930-55-6833
- 定休日
- 月・火曜、第2水曜
- 駐車場
- あり
- イートイン
- なし
- @villaggio_libero
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